20年以上うつ病と戦っている男の話を聞いたら、すごく勇気をもらうことができました

こんにちは!かっしーです。

 

うつ病との戦いはなんとも地味と言いますか、地道な治療なんですよね。

ぼくは家にいる分にはまだ平気なんですが、外に出るのが怖くて発作が起きてしまいます。

夜しっかり寝ることができない時なんかは1日なにもできないですね。

ぼくはテニスが趣味で体調を崩しながらも、テニスがしたいがために20分くらいやったりします。もちろん迷惑かけたくないから1人でね。

そんなとき、ぼくに話しかけてきた1人のおじさんがいました。

話をきくと、うつ病を患ってから20年以上が経ち、その間ずっと無職だといいます。

驚きました!上には上がいるんですね!

そんなおじさんとの会話で少しだけ勇気を増らうことができたので、もしうつ病だったり心の悩みがあるなら、勇気がもらえると思ってこの話をきいてください。

はじめましての会話

男性A男性A

こんにちは~

かっしーかっしー

こんにちは~

男性A男性A

あれ?お兄ちゃん平日なのに仕事休みなんですか?

かっしーかっしー

休みというか仕事してません・・・

男性A男性A

あ、そうなんだ。まだ若いのに。なんか理由でもあるんですか?

かっしーかっしー

寝れなかったりとか、いろいろあって体調が優れないんですよね・・・

まだこのときは信用しているわけではないので、すべては話さず。

 

男性A男性A

まあ人には事情があるよね。
実は俺も仕事してないんだ。だから無職。しかも無職歴20年以上。

かっしーかっしー

・・・(まじか、ぼくよりもはるかにレベルが高いだと・・・、大先輩じゃないか!!)

男性A男性A

俺はうつ病にヘルニアに指のマヒで、毎日生活するのが大変だよ。君の年齢と同じくらいの期間かもね。

かっしーかっしー

ぼくが24歳だから、約同じ期間になりますね。

男性A男性A

そうだろ。だからほんとはテニスやるのも大変なんだけど、家に引きこもってるのもおかしくなっちゃいそうでさ、ときどき来るんだよ。

かっしーかっしー

ぼくもテニスはやりたくて来るんですが、人と会うのも怖いからなかなか家から出られなくて、やっとの思いで今日来ることができました。

ここらへんから信用度が上がり、お互いに会話を進める。というか大先輩ということで、もしかしたら同じ道だから経験値がすごそう!ってことでいろいろ聞きたくなっていた。

 

男性A男性A

あ、そんなんだ。よくこれたね。これも何かの縁だからさ、LINEでも交換しない?

かっしーかっしー

いいですよ~。でも連絡遅い人なんで勘弁してください。
(たぶん連絡を取り合うことはないだろ・・・)

男性A男性A

まあなんかあったら連絡するよ。今日はヘルニアが悪化したからもう帰ります。またね~

 

誰かと思ったけどすごくいい人だった。てかなにより同じような病気で悩んでいる人に初めて会えたことで、「自分だけじゃない、同じような人はほかにもいるんだ!」と思えました。

実際うつ病のコミュニティはとても大切だと思っていました。

なった本人にしか理解できないから、普通の人に話しても無駄だからね。たとえそれが家族であっても。

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自分のことを打ち明けてみる

それからというもの、「この人は自分のことを理解してくれる人間なんだ」と思ったので、ちょくちょく連絡を取ってはテニスしてを繰り返しました。

外に出るのは相変わらず怖いけど、自分のことを理解してくれているせいか、その人とテニスをするときだけは少し落ち着くことができました。

そして前回はいろいろデリケートな部分を語ってくれたので、今回は自分のことを打ち明けてみようと勇気を出してみることに。

かっしーかっしー

ぼくも実はうつ病らしいのですが、手足のしびれや動悸、頭痛、吐き気、などって起こったことはありました?

男性A男性A

前は毎日あったね。でも最近は薬のおかげか落ち着いてるよ。
もしかして、そんな感じの症状があるの?

かっしーかっしー

はい。

 

自分の症状を話していると、真剣に最後まで聞いてくれた。こんなに真面目に聞いてくれた人は初めてだ。家族でさえ聞き流すというのに・・・

 

男性A男性A

う~ん、俺の症状と似ているのね。病院の先生はなんて言ってるの?

かっしーかっしー

実は病院には2年前に行ったきりなんですよね・・・

男性A男性A

まじで!?行かないと俺みたいな人生を歩むことになっちゃうよ!!

かっしーかっしー

行かないといけないことはわかっているんですが、前に処方された薬の副作用が嫌で。というのと外に出るのが怖すぎて病院にも行けません。
動悸がすごくてめまいするし、最近の病院は予約制が多いからハードて高くて・・・

男性A男性A

まあ大変なんだろうけど、行って検査してもらわないと、いつまでたっても治らないかもしれないよ?

かっしーかっしー

(たしかに、家の中でずっと過ごすというのは体に良くないし、日常生活でも不便すぎる・・・)

男性A男性A

親に頼んで一緒に行ってもらったら心強いんじゃない?

かっしーかっしー

それが・・・親は全く信じていないから、気のせいだと疑っているんですよね。

男性A男性A

俺の親も最初は信じてくれなかったよ。医者の話を聞いても信じてくれなかったしね。でも少しずつだけど信じてくれるようにはなっていったよ。
嫁さんに行ってもらえば?症状のこと知ってるんでしょ?

かっしーかっしー

もちろん知っています。

男性A男性A

じゃあいいじゃん。結婚してくれた時点で1番の理解者だと思うよ。
ちなみに俺は結婚は諦めるしかなくなっちゃったけどね・・・

 

ぼくはとりあえずこの不便な生活と、大先輩のおじさんが行っていることに間違いはないと思ったので、病院に行くことを決心しました。

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うつ病と診断されるまで

最初はパニック障害から始まったそうなのですが、パニック障害の薬を飲んでもよくはならず、逆に悪化してややこしいことになったと言っていました。

 

かっしーかっしー

そこからうつ病に変わるんですか?

男性A男性A

いや結論から言えば、もともとうつ病にかかって、気づかないで薬を飲んでいたことによって、違う精神疾患になっちゃたんだよ。

かっしーかっしー

え~、医者なのになんで気づかなかったんですかね?

男性A男性A

今じゃうつ病は有名な病気として認識されてきているけど、20年前はそんなのなかったからね。

かっしーかっしー

なるほど~世の中の見方も関係してきているんですね。

男性A男性A

それに今は有名だからこそいい薬も開発されてきて、治らない病気ではなくなってきているんだ。
俺が病気にかかったころはいい薬がなかったから、副作用がすごかったよ。

かっしーかっしー

自分も副作用の恐ろしさは経験しました。でも今は開発が進んでいるはずですよね?

男性A男性A

もちろん今でも副作用はあることにはある。でも昔はもっと強い副作用があったから、それを打ち消すために違う薬を飲んで、結局1回に13種類くらい飲んでたかな?

かっしーかっしー

え・・・それ体おかしくなりませんか!?

男性A男性A

だから今まで続いちゃったってわけさ。今は副作用が少ないから種類が少なくても大丈夫になってきてるんだよ。

かっしーかっしー

たしかに、ぼくは1回に2錠しか飲んでいません。

男性A男性A

そうでしょ。いろんな薬をを一気に飲んでたから症状の根本がまったくわからなくて、つい最近だよわかったのは。つまり20年近くうつ病が原因てわからなかったんだ。

かっしーかっしー

(うつ病って自分ではコントロールがきかないんだよな、よくこの人は20年も耐えてきたな・・・)

男性A男性A

でも薬を飲むことで必ず発作は治るから、先生の話をよく聞いて、症状をしっかり伝えることが大切だよね。
ただでさえ治療に時間がかかる病気なのに、余計に時間がかかっちゃうから。

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生活費について

かっしーかっしー

てか失礼ですが、20年も無職で生活費はどうしたんですか?

男性A男性A

10年間の間とくに何も使ってなかったから、1200万の貯金があったんだよ。それで何とかしのいできた。

かっしーかっしー

え~、お金のやりくり上手いですね!

男性A男性A

まあその貯金は底を尽きて、今は障害年金で生活しているだけどさ。

かっしーかっしー

障害年金ていくらもらえるんですか?

男性A男性A

毎月10万くらいかな。でも最近少し増えたんだよ。

かっしーかっしー

じゃあぼくももらえるんですかね?そしたら生活面でも不安がなくなるから、精神的にも安定するかも。

男性A男性A

いや実は障害年金には条件と審査があって、最近ではその審査も厳しくなってきているらしいんだよ。
俺だって20年以上無職だけど、実際にもらい始めたのはここ2年前くらいだからさ。

かっしーかっしー

でも病気で困っている人には、ちゃんと国が最低限の生活費を援助してくれるのはありがたいですね。

男性A男性A

俺は独身だから必要かもしれないけど、君は嫁さんが働いてるから必要ないだろう?

かっしーかっしー

まあたしかに・・・(うぅ、ぼくは主夫だった、何も言えぬ・・・)

何か変わったことはないけれど心の変化は大きかった

ぼくのうつ病が治ったかというとそうではなく、心に大きな変化が生まれました。

今も心に余裕があるとは言えないけれど、こうやって話し合えるという機会はとても貴重です。

うつ病の相談窓口みたいなところはよくありますが、うつ病の人が集まるコミュニティみたいなものはないですよね。

あったらもっと話せる場が増えてストレス発散になるのに。

まあ1番は家族が真剣に向き合ってくれたらいいんですけどね。

それができないからこそ、このように同じ病気をもった者同士で助け合えるんだとも思いました。

今回の対話で大きな収穫としたら、「経験者の声」と「自分の意見を真剣に聞いてくれる存在がいる」ってことでした。これは自信につながります。勇気もらえましたね!

なかなか自分から「うつ病です!」って打ち明けるのは難しいですが、近くに同じ悩みを持った方は必ずいるので、うまく見つけられると幸運ですね。

 

以上、うつ病の大先輩との会話でした!